2018年5月23日水曜日

色々と見えてきたものが。

つい先日ですが、少し長距離を走る機会がありました。

5月の連休、ゴールデンウイークに新潟や草津を回る旅に同行させてもらいました。

その事前整備と、2泊3日で合わせて1000km近くを走ってみて、色々と気付いたことが。






①フロントフォークのオイルシール交換は早急にすべき。

大変大事なことですが、やはりオイルシールは交換すべきでした。
なかなか時間が取れず、結局応急処置のまま出発しましたが、
それでも間に合わず、垂れ流しの状態が続いてしまいました。
高速では前方からカウルを通って巻き上がった風にのり、オイルが自身に降りかかるという嬉しくないイベントまで。

漏れ始めたらもう交換するしかありませんね。迷ってる暇はありません。
(次回の記事で書く予定ですが、交換しました)



②左右のバルブクリアランス調整、スロットルバルブ同調をしたら滑らかに。

出発前、一応万全とは言えない状態でしたので、まずはバルブクリアランス調整をしてみることにしました。冷間時に調整します。

左右で焼色が違うので、明らかに調子は狂っています
ヘッドカバーを開けて調整。IN側2箇所、EX側2箇所調整します

調整前に軽く測ってみましたが、バルブクリアランスは若干狭くなっていました。
初めての調整でしたので、ゆっくり時間をかけてやりました。「羊羹を切るように」……。

左右とも、イン側を0.15mm、エキゾースト側を0.30mmに調整しました。


調整した後は、同調が必ず狂うそうなので、取り直してみます。
まあ、現時点ではあってるかさえも疑問なので、気にせずやっていきます。
エアスクリューがカーボンで真っ黒になってました
エアスクリューのカーボン落としにはヤマルーブのスーパーインジェクション&キャブクリーナーを利用しました。もちろん、ゴムのOリングは外して。
このOリングはこちらを参考にさせて頂き、モノタロウで発注していた同じOリングへ交換しました。ついでにスクリュー経路もクリーナーを吹き込んでおきました。

ついでに、インジェクターのOリング 13641730767と、スロットルバルブ側のOリング 13642351881は純正で手配していたものを交換。
とりあえずエアスクリューの戻しは、純正標準の1+1/4回転にします。

すべて組み終わり、エンジンがかかったら暖気します。油温メモリが4-5メモリくらいになったら、いよいよ同期調整開始。(ただし、長時間のアイドルは厳禁です)
R1100RSの同調はアクセルワイヤーの調整で行います。バキュームゲージを見ながら、少しずつ少しずつ。

大体そろったところに合わせると、回転は滑らかでエンジンの音が澄んだ音に変わりました。
おお……まるで別物です。ブリッピングのようにアクセルを煽っても、レスポンスよく付いてきます。
これが水平対向か……と一人で感動していました。



③「他人が手を入れたところは手を入れるべき」

このバイク、触っているうちに「思ったほど程度は酷くない」と考えるようになりました。
なぜか。ところどころ、ゴム部品等交換されているものが多数見受けられます。
ですので、恐らく最低限の整備は行われていたのだろうなと。

ただ、整備も適当なところが何か所か見受けられます。
その一つで絶句した部分がコレ。

何がおかしいかわかりますか?
R1100RSは燃料タンク内に燃料ポンプがあり、そこから

送り管→プレッシャーレギュレータ(減圧)→インジェクタへ分配
                    ↓
                   戻り管

と分配されているのですが。この写真はその送り管と戻り管なのです。
つまり片方は3バール…0.3MPa程度の圧力がかかってるのですが。ホースバンドがない!!!

これには正直びっくりしました。見つけた瞬間背筋が凍りました。こんなので乗ってたのかと……。


慌てて近所のホームセンターに駆け込み、SUSのホースバンドをつけました。太い方のホースは13mm程度ですので、これに対応するホースバンドであればいいと思います。

つけた後はちゃんと漏れがないか確認を。一度つけたと思って燃料ポンプを回してみたら、思いっきり漏れてきたことがありましたので。



いい経験になりました。

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